こんにちは!
今回は最強のプレゼン術編
前回に引き続きスティーブ・ジョブズの最強プレゼン術をご紹介していきます!
まだ前回の記事を読んでいないという方は是非ご覧ください!


- プレゼンのスライドづくりを任されたけど上手くつくれない
- 自分のプレゼンに魅力がなくて相手を惹きつけられない
- どんな話し方をすればいいのかわからない
今までのおさらい
初回は、プレゼンとは、情報を提供する場ではなく体験を生み出す場であることを伝えましたね。
そして前回は、そんな体験を生み出すための最強プレゼン術の1つ、「ストーリーのつくり方」をご紹介しました。
いかがでしたか?
私はいつ読んでもジョブズのストーリーのつくり方には興奮してしまいます。
もしかしたら禁断症状が現れてきているのかもしれないですね。笑
と、まあこの辺りにしておいて。
ストーリーをつくる- 体験を提供する←New!
今回は2つ目をご紹介していきます!
それではいきます。
体験を提供する
「プレゼンとは、情報を提供する場ではなく体験を生み出す場」
とジョブズが考えるように、観衆に体験を提供することを大切にしています。
前回のストーリーのつくり方は演劇でいう台本のようなもので、今回は舞台での演じ方といえばわかりやすいかもしれません。
ではそんなジョブズが舞台で演じる際に心がけていることを6つご紹介します。
- 禅の心で伝える
- 数字をドレスアップする
- 「びっくりするほどキレがいい」言葉を使う
- ステージを共有する
- 小道具を上手に使う
- 「うっそーー!?」な瞬間を演出する
これを読めばジョブズのプレゼンがなぜ理解しやすいのか、その魅力がわかってきます。
禅の心で伝える
禅の心と聞いてあなたは何を考えますか?
禅とは、簡素を旨とするものです。
とにかく無駄を捨て、シンプルですっきりさせると考えてくれればOKです。
そして我らがジョブズは禅宗を信仰していました。
禅宗に魅了されたジョブズは自分もシンプルであろうと考え、自分のプレゼンにも禅宗を取り入れることを決めました。
そのおかげで、あのようなシンプルでスッキリしたプレゼンが生まれたというわけです。
ではジョブズは実際にどんな無駄を捨てたのでしょうか。
それを簡単にまとめたものがこちらです。
- 箇条書きNG
- 一枚のスライドには1テーマ
- 文字は少なく、写真を使う
スライドをつくる際に箇条書きを使う人はとても多いです。
そのため少しこれには驚きました。
ですが神経学者の見解では、大事な情報を伝える方法として箇条書きは効果が小さいということが明らかになっているようです。
本書で紹介される、グレゴリー・バーンズ博士は、脳とは基本的に怠け者であり無駄なエネルギーを使わずに済ませようとすると考えています。
つまりこれらの3つは無駄なのです。
- 箇条書き
- 一枚のスライドには複数テーマ
- 文字ばかりのスライド
数字をドレスアップする
次は、数字をドレスアップしていきます。
Appleのような製品は、一般的には難しい部類だと思っています。
というのも〇〇ギガバイトと言われてもその凄さは私たちのような一般人にはわかりません。
それをジョブズは誰にでも理解してもらうために、別の数字で例えるのです。
新型iPodの発表を例にご紹介します。
新型iPodは30ギガバイトを売りにしていましたが、その凄さを観衆はわかっていません。
ではどのような言葉で紹介したのでしょうか。
30ギガバイトというのは、音楽なら7500曲、写真なら2万5000枚、動画なら75時間分持って歩けると紹介しました。
これがジョブズの数字ドレスアップ術です。
一般人にもイメージしやすい身近なものに例えることで、技術の凄さを理解することができます。
「びっくりするほどキレがいい」言葉を使う
ジョブズは誰にでもわかりやすく伝えるため、使う言葉を選んでいます。
特にビジネスマンが使いがちなジャーゴンと呼ばれる専門用語は一切使いません。
その代わりに形容詞を使います。
形容詞を使うことで感情に訴えているのです。
そして極めつきは文章がどれだけ難解かをツールを使って診断しています。
そこまでのこだわりがあるからこそ、ジョブズのプレゼンには誰もが聞きやすく魅了されるのです。
「表示されるボタンがかっこいいんだ。思わずそっとなめたくなるほどに」
ステージを共有する
ジョブズのプレゼンは独壇場ではありません。
顧客や仲間と一緒にプレゼンをつくっていくのです。
過去にはインテルの製品をApple製品に搭載することを決めたら、インテルのCEOを壇上に招いたり、一緒にプレゼンするなどあり得ないとまで言われていたビル・ゲイツを招いたりしてきた。
それだけでなく実際にApple製品を使った顧客の声を載せたり、製品をつくってくれた社員に賛辞を送ったりと、とにかく関わってくれた方々と一緒につくっているのです。
どんなときでも関わってくれた人への感謝を忘れないジョブズの素晴らしい人間性だと私は感じています。
小道具を上手に使う
ジョブズは小道具を上手く使います。
というのも聴衆には、目から吸収する人と耳から吸収する人、身体から吸収する人がいるからです。
全ての人に知ってもらうために、写真を使って説明したり、わかりやすい言葉で説明したり、実際にデモを使って触らせたりしています。
新型MacBookの発表の際には聴衆に実物を配って、フレーム技術の凄さを共有したのです。
他にもこのようなプレゼンがありました。
iPhoneのデモでは、最後にGoogleマップの使い方を示した。マックワールド会場近くのスターバックスを検索してリストを表示。
「ちょっと電話してみようか」
店員が応える。
「おはようございます。スターバックスです」
「あ〜、ラテを4000個、持ち帰りでお願いしたいんだけど…いや、冗談だよ。間違えたらしい。悪いね」
会場は大爆笑になった。デモとして、スターバックスへホントにいたずら電話をしたのだ。
ジョブズはどれだけ聴衆を楽しませられるかを大切にしています。
その手段として、目から耳から、身体から吸収するようなプレゼンをつくっています。
「うっそーー!?」な瞬間を演出する
今回ラストのテクニックです。
「うっそーー!?」な瞬間とはなんでしょうか。
ジョブズはとあるプレゼンで封筒を取り出しました。
すると、こう応えるのです。
「これがMacBook Airだ。」と。
とても薄いから事務所にある封筒に入ってしまうよと言いました。
そして封筒を開けると入っていたのはMacBook Air。
その瞬間会場は息をのみ、歓声に包まれていました。
全ての人の記憶に残るプレゼンであるために、サプライズであっと驚かせる演出にもこだわっています。
まとめ
- 禅の心で伝える
- 数字をドレスアップする
- 「びっくりするほどキレがいい」言葉を使う
- ステージを共有する
- 小道具を上手に使う
- 「うっそーー!?」な瞬間を演出する
いかがでしょうか。
ジョブズの舞台の演じ方はとても惹き込まれます。
私は本書を読みながらハッとするプレゼン事例がかなりありました。
ここには書ききれなかったプレゼンも紹介しているので興味ある方は読んでみてください!
是非ご覧ください!
※この記事を書いた人
ITエンジニア会社勤務:武井和輝
Twitter:@takeikazuki_