こんにちは!
この記事を覗いてくれたということは仕事の悩みをわずかながら持っていると思います。
仕事をする上で悩みは必ず生まれてきます。
このブログを読むことであなたの仕事の悩みを解決するきっかけになってくれれば嬉しいです!
それではいきます。
今回は最強のプレゼン術編
前回に引き続きスティーブ・ジョブズの最強のプレゼンをご紹介していきます!
まだ前回の記事を読んでいないという方は是非ご覧ください!

- プレゼンのスライドづくりを任されたけど上手くつくれない
- 自分のプレゼンに魅力がなくて相手を惹きつけられない
- どんな話し方をすればいいのかわからない
前回のおさらい
プレゼンとはどのようなものか覚えていますか?
プレゼンとは、情報を提供する場ではなく体験を生み出す場であることです。
そして誰でも努力すればプレゼンが上手くなることができる、スティーブ・ジョブズのようなプレゼンターになることができるとお伝えしました。
そして実際にジョブズが心がけているプレゼンの必殺技を紹介していくのですが、今回はその1つ目のストーリーをつくるをご紹介していきます。
- ストーリーをつくる←New
- 体験を提供する
これを読んだら是非実践してみてください!
ストーリーをつくる
ジョブズはプレゼンをする上でストーリーというものを大事にしています。
ただ情報だけを並べても、人は感動しません。
ニュース番組とドキュメンタリー番組を見て、ニュース番組の方が感動するという方はいないはずです。(もしいたらすみません)
つまり、人が感動するにはストーリーがなければならないのです。
あなたのプレゼンはニュース番組のようになっていませんか?
いますぐドキュメンタリー番組にしましょう!
そのためにはストーリーをつくる方法がなければなりません。
ジョブズが心がけているストーリーのつくり方は6つあります。
- 構想はアナログでまとめる
- 一番大事な問いに答える
- 救世主的な目的意識を持つ
- Twitterのようなヘッドラインをつくる
- ロードマップを描く
- 敵役と正義の味方を登場させる
それぞれわかりやすくご紹介します!
構想はアナログでまとめる
それでは1つ目、「構想はアナログでまとめる」
みなさん焦ってスライドを開いてしまいそうですが、待ってください!
スライドを開く前に、あなたがつくろうとしている構成を紙に書き出してください。
プレゼンの方法を教えるんでしょ?
と思うかもしれませんが、ストーリーあるプレゼンをつくる上でまず最初に行ってほしいのは紙に書き出すことです。
紙に書き出すことで、自分が考えるストーリーや筋書き、目的が明確になるのです。
いきなりスライドをつくり始めては、フォントや色、背景などの目に映る映像が創造力を妨げます。
それに聞き手が求めているのはスライドではなく、ストーリーなのです。
スライドをつくる時間は3分の1くらいにしてしまいましょう。
一番大事な問いに答える
これは多くの営業マンが勘違いしている問題です。
そもそも顧客が求めているのは、その商品の性能や技術ではありません。
その商品を顧客が手にすることで何が得られるかということです。
つまり相手の世界がどう変わるかを伝えてあげなければいけません。
あなたがIT機器のプレゼン聞くとき、どちらの方が聞きやすいでしょうか?
- 多くの専門用語を使って技術の凄さを説明する
- その技術を手にすることで私たちの世界がどのように変わるのかを説明する
恐らく後者のプレゼンでしょう。
もし自社の凄さだけをひたすら詰め込むプレゼンを行っている方は相手側の視点になってみることです。
救世主的な目的意識を持つ
相手の世界がどう変わるかを伝えるプレゼンを準備できても、あなたに情熱がなければ心に響きません。
あなたがどんな使命を持ってその商品を薦めているのかを相手にわかってもらう必要があります。、
そのためにも自分たちが売ろうとしているものは何なのか、その商品の根源的な目的を理解していなければなりません。
ジョブズはペプシコの社長、ジョン・スカリーを引き抜く際にこう伝えました。
「一生、砂糖水を売り続ける気かい?それとも世界を変えるチャンスにかけてみるかい?」
『スティーブ・ジョブズ脅威のプレゼン』 カーマイン・ガロ=著者
Twitterのようなヘッドラインをつくる
プレゼンが終わった後に顧客や観衆が何も覚えていないようであればそのプレゼンに価値はありません。
商品を覚えてもらうためにも、ビジョンを一文で表すヘッドラインをつくる必要があります。
その際、ポイントは3つあります。
- 簡潔であること
- 具体的であること
- 受けて自身のメリットを示すこと
これらのポイントを網羅したヘッドラインができたら、今度はそれを何度か繰り返してみるのです。
そうして相手の記憶に刷り込ませることで、覚えてもらえる確率が格段に高まります。
ではジョブズはどのようなヘッドラインをつくったのでしょうか。
ジョブズが初めてiPodを紹介するときこう言いました。
「1000曲をポケットに。」
『スティーブ・ジョブズ脅威のプレゼン』 カーマイン・ガロ=著者
いかがでしょうか。
英語で27文字、日本語訳で12文字と短く、1000曲と具体的で、なおかつポケットサイズで音楽を持ち運びできるというメリットを示しています。
ロードマップを描く
あなたは本を読むときに、目次のある本と目次のない本どちらが読みたいと思えるでしょうか。
ほとんどの人は目次のある本だと思います。
それと同じようにジョブズはプレゼンをする際、ロードマップを描きます。
それは相手がプレゼンの目的を理解し、話を聞きやすくするためです。
人は結構めんどくさがりな生き物です。
オチのない話なのに結論を先に言ってくれないと疲れます。
最初にある程度ネタバレをしておいてもらったほうが楽に聞けるのです。
敵役と正義の味方を登場させる
敵役は従来の市場やライバル企業、製品の問題・課題です。
この問題・課題を提起することで、相手側は全体像と解決すべき問題が理解しやすくなります。
それができたら、次は自社商品がその問題をどのように解決できるかというのを紹介します。
そう、これが正義の味方です。
実際のジョブズのプレゼンを紹介します。
「最先端の電話は『スマートフォン』と呼ばれている。一応ね。」
「スマートフォンとは、基本的に電話と電子メールと簡易版のインターネットを組み合わせたものだ」
「問題は、あまりスマートではないこと、そして、使いやすくないことだ。とにかくややこしいんだ。僕らとしては、今のモバイル機器など比べものにならないほどスマートな製品、今の製品を飛び越えるようなものをつくりたいと思う。」
『スティーブ・ジョブズ脅威のプレゼン』 カーマイン・ガロ=著者
まとめるとこのような感じです。
敵役:従来のスマートフォン
問題:使いづらくて分かりづらい
正義の味方:iPhone
このプレゼンによってジョブズは拍手喝采を浴びました。
誰もが感情を揺さぶられたのです。
そう思うかもしれません。
ですが私たちの周りにも同じことは起きています。
みなさんは「アンパンマン」を知っていますか?
「アンパンマン」は町中を混乱させるバイキンマンという敵役をアンパンマンという正義の味方が倒すことで平和がもたらされる。
この物語が大人気なのです。
つまり、人々は勧善懲悪な物語に感情を揺さぶられます。
この惹きつけ方を理解しているかしていないかによって、プレゼンの魅力はぐっと差が生まれるでしょう。
まとめ
- 構想はアナログでまとめる
- 一番大事な問いに答える
- 救世主的な目的意識を持つ
- Twitterのようなヘッドラインをつくる
- ロードマップを描く
- 敵役と正義の味方を登場させる
いかがでしたか。
私はこの本を読んで、ジョブズのストーリー構成に痺れました。
とにかく惹きつけるのが上手いのです。
文字を読むだけでも舞台の盛り上がりが想像できるほどのプレゼン力。
とにかく圧倒されました。
今回本書の「ストーリーのつくり方」をご紹介しましたが、伝えたいけど伝えきれない部分がいくつもありました。
なので、もし興味ある方は実際に本書を手に取ってみてください!
本当に面白いです!

※この記事を書いた人
ITエンジニア会社勤務:武井和輝
Twitter:@takeikazuki_